ウェルネス経済 :お金になるウェルネス の正体

#ウェルネス経済 : #お金になるウェルネス の正体
#WellnessEconomics : The True Nature of #Wellness that makes Money

 #ウェルネス ( #Wellness )は医療・健康系事業からホスピタリティー産業に至るまで裾野が広く利用されている付加価値情報です。 #ウェルネス の厳密な定義は難しいものの、ウィキペディアでは「世界保健機関 (WHO) が国際的に提示した、「健康」の定義をより踏み込んで、そして広範囲な視点から見た健康観を意味する。」(1)と定義されています。この一方で、一般的に #ウェルネス の定義が難しいのは各業界において #ウェルネス の意味合やその利活用方法が異なるため、 #ウェルネス が意味する正体は一定ではないのです。

#価値経済工学 ( #ValueEconomicsEngineering )ではこの #ウェルネスの正体 (情報)を分析する場合、 #ウェルネス はある付加価値の必要条件であると定義し、各付加価値の十分条件を見つけることで #ウェルネスの正体 を特定します。例えば、国立大学法人琉球大学国際地域創造学部ウェルネス研究分野では、 #ウェルネス を、「「元気」や「爽快」を意味する英語「well」で、「病気」を意味する「illness」とは対照的な言葉です。」(2)と定義していますが、野村證券株式会社は、 #ファイナンシャル・ウェルネス を、「「人々が足元の金銭的な義務を果たすことができ、将来の金銭的な状況について安心感があり、生活を楽しむための選択ができる状態」といった意味を持ちます。」(3)と定義しています。この2つの定義を比較してみると一見異なる価値を定義しているようにも思えますが、広義にその意味を解釈すると「人の良い状態(良い生活の質(QOL)」が #ウェルネスの正体 で、ある種の雰囲気のような価値観なのかも知れません。ここで重要なポイントは、価値観は全ての人に固有である一方で、価値は必ずしも全ての人に共通ではないのです。 #価値経済工学 では価値は価値観の複数形であると定義し、価値観の正体は自分の中に既にある情報と外から自分に入ってくる情報の組合せによって生じる現象であると定義しています。つまり、情報の組合せが価値観を発現させて、その価値観が価値になる一方で、価値は必ずしも全ての価値観に共通するものではないのです。数理論理学的にまとめると、価値は価値観の必要条件で、価値観は価値の十分条件なのです。参考:「 #お金になる価値 の必要条件と十分条件」の解説を参照して下さい。この必要条件と十分条件を用いて #ウェルネス を定義すると、良い生活の質は #ウェルネス に含まれて、 #ウェルネス は良い生活の質を含みますと整理できます。この法則を琉球大学の定義に当てはめてみると、元気や快適であれば良い生活の質を含んで、良い生活の質は元気や快適に含まれますと言い換えることができます。同じように、野村證券の定義に当てはめてみると、生活を楽しむための選択ができる状態であれば良い生活の質を含んで、良い生活の質は生活を楽しむための選択ができる状態に含まれますと言い換えることができます。つまり、良い生活の質(QOL)は #ウェルネス の十分条件として機能する正体(情報)であることが確認できます。

#価値経済工学 ではVD(Value Development)メソッドを用いて #価値の正体 (情報)を明らかにし、各情報をVM(Value to Money)メソッドを用いることで #お金になる価値 を分析しながら機能する情報の組合せを組立てます。参考:「 #お金になる価値の見つけ方( #VDメソッド その1)」の解説を参照して下さい。 #ウェルネス が秘めている経済価値を分析するためには各産業や各事業者が暗黙に含めている価値(情報体)と価値観(情報体)を明らかにし、価値の情報体と価値観の情報体を比較しながら消費者が求めている価値観(情報体)と一致させる必要があるのです。ある企業があるサービスをPRするために #ウェルネス を付加価値として広告宣伝したとしても消費者が求めているもしくは期待しているウェルネスの価値観と一致しない場合、両者は #ウェルネス を付加価値として共有することができない結果に至り、消費者はその企業が暗示している #ウェルネス の付加価値に不満を抱くことになります。#VDメソッド ではこの不一致を回避するためにある企業が用いているウェルネスに対して #VDシート を作成することで #ウェルネス が包含している各情報(十分条件)を見える化させ、 #ウェルネス (情報体)の正体を明らかにし、同時に消費者が期待している情報も明らかにすることで消費者が期待する価値観(情報体)に対して不一致が生じることを回避することがきます。また、 #VMメソッド を用いることで消費者に機能する情報体( #情報薬 )を設計開発することができます。 #VMメソッド はある商品やサービスを提供する企業が消費者に販売したい場合に企業と消費者の期待価値(経済)を一致させるための手法で、企業が暗示したい #ウェルネス の付加価値と消費者がほしい付加価値を一致させるための方法で、ある価値の必要十分条件を効率的に開発するのに役立ちます。この必要十分条件とは、企業が暗示している価値の正体(情報)と消費者が期待している価値の正体(情報)を一致させる情報で、 #価値経済工学 では #情報薬 とも定義しています。 #ウェルネス は非常に多くの産業において利活用されている付加価値情報ですが、その裾野の広さから #ウェルネス を厳密に定義したりその意味を限定したりするのは適切ではないのかも知れません。消費者が持っている情報とそこから発現している期待価値(価値観)に対して企業は #情報薬 を含めた #ウェルネス を提案することで期待価値は期待経済となり、企業は #お金になるウェルネス を消費者に提供できることになるのです。

  1. ウエルネス、ウィキペディア、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B9、2023/12/2
  2. ウェルビーイングを手に入れるウェルネス、国立大学法人琉球大学国際地域創造学部ウェルネス研究分野、https://health-tourism.skr.u-ryukyu.ac.jp/wellness/、2023/12/2
  3. 野村が考えるファイナンシャル・ウェルネス、野村證券株式会社、https://lps.nomura.co.jp/abr_center/financialwellness.html、2023/12/2

Ver. 231102001

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